参加者はベトナム人数十名と日本人数名。
バスで3時間ほどのリゾート地に出かけた。
旅行の企画や手配は、懇意にしている現地の旅行会社にお任せ。
この会社は、社長のみが日本人で約100人の社員は皆ベトナム人。
はからずも、ベトナム人の社員旅行をベトナム人が企画したかたちとなった。
今回、改めて実感したことが、本当にベトナム人は社員旅行が好きだという点。
本当に童心に帰ったような感じで遊び、はしゃぐ姿を目の当たりにしていると、
純粋に会社を経営する立場として、こういう福利厚生的なイベントを実施する
側としては、効果絶大、実行する甲斐があると感じる。
日本の社員旅行はずいぶん前から、組織力強化や福利厚生の一環として行われるケースが多い。
私が、社会人になった頃、つまり約26年前ぐらいは、まだ社員旅行が盛んだったと
思う。
実際、大手企業に在籍していた4年間は、私は毎年社員旅行に行った。
当時の記憶を呼び起こし、今回のベトナムの社員旅行と比べてみると、相当な違いに気づく。
その当時から、私に限らず会社の社員にとって、日本ではあくまでも社員旅行は
会社の行事なのだ。
当然、一社員として純粋に旅行を楽しむ以前に、
「会社の上司と一緒であること、仕事の延長である」という意識が先行する。
一方、ベトナム人は、全く違う。
ただのリフレッシュタイムなのである。
彼らは純粋に旅行を楽しんでいるのだ。
普段からめったにリゾート地に行けないという事情も背景にあるだろう。
1泊2日であったが、気分的には小学生を遠足に連れていく先生のような気分に
なる。
日本もかつては、こういう時代があったんだろうか・・・と思ってしまう。
少なくとも私の若いときはベトナムの社員旅行とは違う。
ベトナム人と共に働く人たちがよく言うのは、「彼らのことを、職場でも中学生ぐらいと思うとちょうど良い」と。
そもそも、社会と個人という関係性が主で、社会、会社、個人として見たときの会社という存在に対する意識が薄い。
したがって、会社への帰属意識も低い。
せっかくなので、道中の様子を少しダイジェストで紹介したいと思う。
集合時間はAM6:00。しかし、お決まりのように遅れる者が続出。
無断で欠席するものまでいる。
バスの中では、ガイドがリードしながら、ベトナム語でゲームを楽しむ。
時々、日本人にもガイドが振るが、言葉がわからないので流石に一緒に遊べない。
行きの道中は大盛り上がり。
ゲームの内容は、幼稚園か小学生の低学年程度のお遊びのようだ。
目的地に着くまでに、3ヵ所ほど寺院などを観光。
昼食を食べ、ホテルにチェックイン。
ホテルは2つ星だ。
ベトナム人のための昼寝タイムが1時間ほどあり、その後、海辺へ。
ここでもまた、ガイドの仕切りで2チームに分かれてのゲーム。
ムカデ競争、綱引きなど。
夕食は海辺のレストランで恒例のショータイム。
日本で言う、宴会芸のようなものだ。
ここで、先陣を切って日本人チームによるショータイム。
コスプレと歌と踊りを披露し、“セーラー服を・・・♪♪”を大合唱。
その様子にベトナム人たちは目が点になり一様に驚きの様子。
しばし観賞タイムから撮影タイムへ。
その後、キャンプファイヤーが始まり、ファッションショーやゲームなどを楽しむ。
翌日は、再び海でひと遊びし、昼食後に帰途につく。
途中、おきまりのドライプインで休憩とおみやげタイム。
帰りのバスでは基本的に皆が熟睡モード。
そして、オフィスの前で解散。