いわゆるメコンデルタにかかわりが強くなってきた。
今まで、カンボジアやラオスは何度も訪問し、その実情までも掴んできている。
注目のミャンマーにしてもそれなりには訪問している。
しかし、それらはどちらかといえば、
首都レベルの大都市部ばかりに目が行きがちだった。
ところが、ベトナム南部のカントーという都市を意識しだしてから、
日本との架け橋ビジネスの新しい形が明確になってきた。
それは、『日本の地方』と『アジアの地方』を結びつけることだ。
これは実に奥が深い仕事ではないかとこの3ヶ月で確信に至った。
このブログも数回に分けて、この間の一連の活動をお伝えしたいと思う。今年の2月上旬、テト前のあわただしい中、ベトナム人の親しい友人に誘われて、
ベトナムのメコンデルタの中心地のカントーを訪れた。
お互いのハードな日程調整の都合で、
テト直前のしかも1泊2日の強行スケジュールでのビジネス視察であった。
実は私はカントーには3回目の訪問になる。
1回目は数年前、観光目的のみで訪れた。
この時、日本の大手ゼネコンの大成建設が
カントー橋を建設している最中だったことを覚えている。
2回目は農業ビジネス視察で訪れた。
この時も一泊の短期ではあったが、目的は農業ビジネスの視察のみだった。
今は車でホーチミンからミトー(ホーチミンとカントーの中間にある都市)まで、
ハイウェイが走っている。
皆さんのご想像通り、周囲は田園風景が広がっており、時間にして90分くらい。
ミトーからカントーまでは一般道路でで4.5時間ぐらい。
カントー市は、ベトナム5番目の都市で人口は約120万人。
日本でもこれだけの大きな地方都市はそうそうない。
まさに、知られざる地方都市である。
今回は、友人のDUC社長がカントーに精通しているおかげで、
実に充実した視察となった。
彼のアテンドで地元の有力者の方々と面会ができた。
市役所、商工会議所、民間企業の社長などなど。
皆さん、一様に日本企業の誘致や日本の投資を強く望んでいる。
現在、進出済みの日系企業は2社。
これほどの大きな町に日本の存在感は皆無だった。
カントー橋の建設中は、日本人技術者が沢山駐在していて、
歓楽街などもにぎわっていた。
懐かしそうに皆が話す。
橋が完成してからは、日本人の姿はこの町からは見かけなくなったという。
私の個人的な印象は、
カントーは隣の国カンボジアの首都プノンペンによく似ている。
実際、プノンペンの人口は約120万人。
カンボジアの首都である。
プノンペンにはすでに100社近くの日系企業が進出しているし、
日本食レストランの数も増えてきた。
イオンも大型シヨッピングモールを建設中だ。
なにかと、ベトナムと併せて日本からは注目されている。
カンボジアは親日を感じさせてくれる国だ。
訪れた私たちが日本人とわかると本当にフレンドリーに接してくれる。
日本人のことが本当に好きなんだと実感する。
そのプノンペンと単純に比べても、
カントーには未開の分だけ遥かに大きな可能性を感じる。
日本のローカルとアジアのローカルが繋がるには最適な場所ではないかと思う。
お会いした地元の有力者達は口を揃えて熱心に語る。
「日本人に来て欲しい。日本の企業に沢山進出して欲しい」
私はこの訪問で、この場所が本当に気に入った。
彼らにこう伝えた。
「私の会社がここに出ます。日本食レストランの第1号店を作りますね」
そして、こう付け加えた。
「私たちが日本人を呼んできます」
日本人の経営者を連れてきますと皆さんに約束して岐路に着いた。
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