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ダナンとリゾート開発と日本のトンネル

日頃からベトナム人の友人達から噂では聞いていた。
ベトナムで第3番目の中部都市・ダナンでリゾート開発が
目覚しいスピードで進んでいることを。7月の下旬、友人のアンさん、ダオさんご夫婦に誘われて、
1泊2日のやや強行スケジュールで現地を訪問した。
ダナンは何回か訪れてはいるが、ここ最近はご無沙汰だった。
4年ぶりぐらいの訪問となった。

ダナンの空港に早朝に降り立ち、一行が向かったのは中部の
世界遺産都市フエとのちょうど中間にある新しく開発された
ラグーナのリゾート。
ご夫婦には12才になる娘さんがおり、彼女も一緒だった。
実は、ここでジュニアゴルファーの育成を兼ねたニックファルドを冠にした
ゴルフコンペティションが 2日間開催されていた。
この大会は数年前からベトナムゴルフ協会(実はベトナムにも既に
VGA・ベトナムゴルフ協会が政府の関連機関として存在する)などが
バックアップでベトナム各地のゴルフ場で開催されている。
私も3年前、ジュニアゴルファーを応援するために参加したことがあった。
その時はベトナム南部のファンティエットというリゾート地で開催された。
総勢50名ぐらいのジュニアゴルファーがベトナム各地から集まっていた。
言うまでもなく、親御さんは皆、富裕層だ。
今のベトナムで子供の頃からゴルフできるとしたら、
両親がよぽどのゴルフ好きでかつ生活力がないと無理だろうなとつくづく
実感したことを 昨日のように思い出す。
たまたまのめぐり合わせで、今回もジュニアたちが頑張っている場に
遭遇することができた。
近い将来、ベトナムから若手プロゴルファーが誕生し、
彼ら彼女らが日本のトーナメントで活躍する。
そして、いずれは米国で。
今の韓国のように世界を席巻する時代が来るのではないかと本気で思っている。
身体能力が一見、韓国などに比べて劣っているように思うが、
実は空手の女子世界チャンピオンが登場したり、色々と強い下地はあるようなのである。
特に女性に関しては。

話は戻るが、私と同行した日本人スタッフはアンさんたちにおまかせで、
行き先すらも最初はあまり正確に知らなかった。
ダナンの空港でハノイからの仲間などと合流し
マイクロバスに乗り込んでリゾート地に向けて出発。
目的地までは90分ほどと説明を受ける。
海岸沿いをしばらく爽快な風を浴びながら走り、行く手には大きな山。
iPhoneのグーグルマップで見ながら「山越えルート?」と思いきや、
突然、長い長いトンネルに進入。
感覚的なものだが、最初は日本のトンネルに似た感じで“結構新しい”と感じた。
ベトナムのトンネル技術もここまで来たかと感心するのも束の間。
友人のダオさんが、「This is Japan!」を連呼。
お互い片言ながら、英語で色々と聞いていると
どうも日本のODAで完成したトンネルらしい。
このトンネルがあるおかけで、道中が2時間も短縮できたという。
ベトナム人は本当にこういうことで感謝してくれる。
日本人として嬉しさがこみ上げる瞬間だ。
もちろん、私が何かしたわけではないのだが・・・。


日本のODAは東南アジアに対してもトップクラスの実績。
しかも長年、対象国の社会インフラなど地道に貢献している。
しかし、一方で日本のPR下手も重なって一部特定の人にしか知られていない。
このダナンのトンネルも、入り口に日本国旗の看板が掲げられていたが、
事前に知らないと目に入ることはない。
私も帰りこそはと、入り口の日の丸を写そうとしたが
シャッターチャンスを逃してしまった。
道にしても橋にしてもトンネルにしても、
地道な存在だが、もっと積極的に政府もアピールして、
本当の日本の姿を知ってもらう。
貢献そのものもそうだが、トンネル技術などは専門分野が近い私でも感動する。


最後に、今回の短期出張で驚いたことをもうひとつ。
1泊したラグーナのリゾート地。
到着当日のゴルフを終え直の夕食。
翌朝は5:00前に空港に向けて出発したため
リゾートホテルを堪能する時間はほとんどなかったが、
実感したことは、このラグーナは少なくともベトナムのリゾートの中でもトップクラス。
ハワイとは言いすぎだが、一流に近いリゾート開発が進んでいる。
資本はベトナムだと聞き、さらに驚いた。
リゾート開発の分野でも日進月歩。
勢いのある国の変化は速い。


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