―ガラパゴス化
このキーワードがビジネスの世界で一般的に使われだして、
どれぐらいになるだろう。
記憶によると、携帯電話の失敗事例が真っ先に頭に浮かぶ。
高機能・多機能過ぎた日本の携帯電話は、海外では普及せず、
日本でしか使われなかった。
狭い日本に最適化し過ぎて、世界のビッグマーケットを掴む
機会を逃してしまったのである。
なんともったいないことか。
日本が経済力で光り輝き、ITの最先端ツールや仕組みが先進国で
しか使われていなかった時代は何も問題はなかった。
しかし、今や世界がマーケット。
しかも、そのほとんどが日本よりも遅れたマーケットなのだ。
先進国に最適化し過ぎたものは、これらの国では役に立たないのである。家電業界のここ10年の栄枯盛衰も記憶に新しい。
韓国メーカーの台頭だけではない。
例えば、日本の高度成長期を支えて来た
白物家電の雄・サンヨーは今はない。
一度は、パナソニックの傘下に入り、今は、中国のハイアールに
そのノウハウや技術は吸収された。
そのハイアールは新興国、後進国マーケットをターゲットに
急躍進の予兆がある。
日本の戦後からの歩みを考えれば、私ぐらいの世代には
自然に理解できることである。
私は今でも時々電気屋に行くことがある。
昔から技術志向の私は、最新機器の進化が気になる。
洗濯機、冷蔵庫など、一体どこまで進化するのか、興味津々。
しかし、考えてみたら、こんな高機能で多機能な商品を使って、
生活の何がかわるのだろうか?
ハイテクは本当に人々の生活を豊かにしているのだろうか?
ついつい余計なことも考えてしまう。
現実的な思考回路になると、不要の長物に見えてしまう。
ハイアールはインド市場などで、単機能の洗濯機を量販している。
丁度、私が子供のころと似たような生活環境だと思う。
日本では洗濯機が自動化されだした時代だった。
それが今や全自動。日本の進化は物凄くすごいこと。
20年後のマーケットとして世界の期待を集める
アフリカはどうだろうか?
まだ、電気が使えないところだらけだろう。
電気がなければ、家電は使いようがない。先進国には、すばらしい技術やノウハウが沢山ある。
しかし、先進国のみで経済が発展する時代はとっくに終わった。
これからの企業は、新興国、後進国のマーケットに
どれだけ食い込むかが勝負だ。
日本のICT企業も、建設、物流、食品メーカーなど、
他の動きに乗り遅れまいと海外進出が視界に入ってきた。
日本で培ったソフトウェアやICTシステムの売り込みも
始まりつつあることを実感する。
私も日本のソフトウェアを海外に浸透させることには大いに賛成だ。
最大の理由は、日本のビジネスや技術ノウハウが凝縮されているからだ。
実際にセンスのある経営者はこれを欲している。
しかし、最大のネックは価格だろう。
いくらオフショア開発で、開発コストを低減しているといっても、
日本の価格を持ち込んだのでは勝負にならない。
ローカライズ化で成功を収めつつある食品メーカーなどと同じように、
現地で開発して、現地価格に適応させて現地で売る。
これがベストである。
すでに、大手ソフトウェアメーカーがベトナムで
日本製ERPをローカライズ化して、販売を始めている例もある。
日本のビジネスノウハウが凝縮された商品は、
その導入工程での業務改革などを上手に行えば、
ベトナム企業の発展に大いに貢献できることは間違いない。
しかし、こういうビジネス手法も過渡期のものになるだろう。
知的財産の代表選手のソフトウェアやICTのしくみは、
現地で生まれるのが一番だ。
しばらくは試行錯誤が続くだろうが、その国のビジネスのレベル、
社会生活のレベルに適応した商品がその国で生まれ出すだろう。
ガラパゴスにならないうちに、
日本のICTも海外で活躍して欲しいと切望する。
このキーワードがビジネスの世界で一般的に使われだして、
どれぐらいになるだろう。
記憶によると、携帯電話の失敗事例が真っ先に頭に浮かぶ。
高機能・多機能過ぎた日本の携帯電話は、海外では普及せず、
日本でしか使われなかった。
狭い日本に最適化し過ぎて、世界のビッグマーケットを掴む
機会を逃してしまったのである。
なんともったいないことか。
日本が経済力で光り輝き、ITの最先端ツールや仕組みが先進国で
しか使われていなかった時代は何も問題はなかった。
しかし、今や世界がマーケット。
しかも、そのほとんどが日本よりも遅れたマーケットなのだ。
先進国に最適化し過ぎたものは、これらの国では役に立たないのである。家電業界のここ10年の栄枯盛衰も記憶に新しい。
韓国メーカーの台頭だけではない。
例えば、日本の高度成長期を支えて来た
白物家電の雄・サンヨーは今はない。
一度は、パナソニックの傘下に入り、今は、中国のハイアールに
そのノウハウや技術は吸収された。
そのハイアールは新興国、後進国マーケットをターゲットに
急躍進の予兆がある。
日本の戦後からの歩みを考えれば、私ぐらいの世代には
自然に理解できることである。
私は今でも時々電気屋に行くことがある。
昔から技術志向の私は、最新機器の進化が気になる。
洗濯機、冷蔵庫など、一体どこまで進化するのか、興味津々。
しかし、考えてみたら、こんな高機能で多機能な商品を使って、
生活の何がかわるのだろうか?
ハイテクは本当に人々の生活を豊かにしているのだろうか?
ついつい余計なことも考えてしまう。
現実的な思考回路になると、不要の長物に見えてしまう。
ハイアールはインド市場などで、単機能の洗濯機を量販している。
丁度、私が子供のころと似たような生活環境だと思う。
日本では洗濯機が自動化されだした時代だった。
それが今や全自動。日本の進化は物凄くすごいこと。
20年後のマーケットとして世界の期待を集める
アフリカはどうだろうか?
まだ、電気が使えないところだらけだろう。
電気がなければ、家電は使いようがない。先進国には、すばらしい技術やノウハウが沢山ある。
しかし、先進国のみで経済が発展する時代はとっくに終わった。
これからの企業は、新興国、後進国のマーケットに
どれだけ食い込むかが勝負だ。
日本のICT企業も、建設、物流、食品メーカーなど、
他の動きに乗り遅れまいと海外進出が視界に入ってきた。
日本で培ったソフトウェアやICTシステムの売り込みも
始まりつつあることを実感する。
私も日本のソフトウェアを海外に浸透させることには大いに賛成だ。
最大の理由は、日本のビジネスや技術ノウハウが凝縮されているからだ。
実際にセンスのある経営者はこれを欲している。
しかし、最大のネックは価格だろう。
いくらオフショア開発で、開発コストを低減しているといっても、
日本の価格を持ち込んだのでは勝負にならない。
ローカライズ化で成功を収めつつある食品メーカーなどと同じように、
現地で開発して、現地価格に適応させて現地で売る。
これがベストである。
すでに、大手ソフトウェアメーカーがベトナムで
日本製ERPをローカライズ化して、販売を始めている例もある。
日本のビジネスノウハウが凝縮された商品は、
その導入工程での業務改革などを上手に行えば、
ベトナム企業の発展に大いに貢献できることは間違いない。
しかし、こういうビジネス手法も過渡期のものになるだろう。
知的財産の代表選手のソフトウェアやICTのしくみは、
現地で生まれるのが一番だ。
しばらくは試行錯誤が続くだろうが、その国のビジネスのレベル、
社会生活のレベルに適応した商品がその国で生まれ出すだろう。
ガラパゴスにならないうちに、
日本のICTも海外で活躍して欲しいと切望する。
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