書いたら何人かの方に「ワンピースのこともっと書け！」と命令されました。
好評ということでもう少し書きましょう。

このブログを読んでいただいている読者の方は２種類いらっしゃると思います。
・ワンピース（とかコンテンツ）のファンでこんな話がもっと聞きたいという方。
・事業プロデュースの話を聞きたい方
なので今回は前者の方を対象とした話を書いて参りますね。

こういったコンテンツを利用する場合、一番課題になるのが「誰の目線」にたってプロデュースをするか？になると思います。
誰の目線って？
当然いらっしゃるお客様の目線になりますよね。
お金を払ってわざわざお越しいただくお客様に徹底的に楽しんでいただくこと。
来店頂いて「本当に良かった！」と思っていただくこと。
この２点につきます。

お客様はこのワンピースのファンです。しかもかなりなファンだと思います。
ということは、付け焼き刃的ないい加減な内容だと、それが伝わってしまいます。
なので、プロデュースする側も真剣です。

まずは世界観を考えます。
どういった世界観を作ればお客様に楽しんでもらえ、その世界に没入して頂けるのか？
一番重要なところですね。
そこでワンピースレストランでは、前回書いたように「オリジナル」のストーリーを作ったのです。
これを実感いただく為に、シナリオと台本を書き、実際のアニメの声優さん達に録音をお願いしました。
これを店内でSEとして流します。
単に流すのではなく、お客様の反応を見ながら最高のタイミングで流します。
すると単なるバックグランドで流れている効果音ではなく、お客様との「会話」になるのです。

例えばこんな感じです。
ある窓際のカウンターに座っている方から沢山のメニューをご注文頂いていた場合（このような方は沢山いるので予め想定しておきます。）、チョッパーというワンピースのマスコットの声で
「あの壁際にすわっているお兄さん、食べ過ぎじゃあ無いのか？大丈夫か？」
と。
するとすかさずそのお客様にマイクをもって店員が話しかけます。
「チョッパーが心配してますが大丈夫ですか？」
お客様は
「苦しいです～（笑）」とかとこたえます。
するとナレーションでやはりチョッパーが
「苦しい？大変だ。誰か医者を！。あっ俺が医者だった」とワンピースの中のセリフとともに答えるのです。
これでお客様は登場人物の１員となり。お店との連帯感が生まれます。
周りのお客様も「私にも話しかけてほしい」と思い次への来店動機になるのです。
多分、こんな手の込んだレストランは他には無かったと思います（笑）。

他にもディテールにこだわりました。
サンジというキャラクターがいるのですが、このサンジはいつもたばこを吸っています。
シチュエーションがルフィー達主人公の船の中なので、このサンジのタバコもどこかにあるはずです。
問題はこのタバコは何なのか？がわからないこと。
で、くまなくコミックスを探したところありました！とても小さく画が載っていたのです。
なんとなく「Death」と書いてある感じでデザインはアメリカの某有名ブランドににていました。
これをデザインしました。
お客様からも「これ売って下さい」と大好評。売り物ではないので販売はしませんでしたけどね。
実はワンピース作者の尾田先生もご来店いただきました。
大変楽しんでいただきましたが、その中でもこのタバコの事を気に入られたようです。
こういったものを店内あちこちに散りばめておりました。
これはお客様目線を徹底すると作者の方も同じく喜んでいただけた実例です。

これは私がプロデュースしたレストランを例にとりましたが、
弊社がおこなうコンサルティングも同じ考えにたっておこなっております。
あくまで「お客様目線」です。

コンサルティング会社の中にはお客様目線といいつつ、実際には全くこの目線を持っていない！ところが多く有るのです。
これには理由があります。
この理由は又別の機会に書きたいと思いますが、簡単にいうとクライアント別にカスタマイズするようなコンサルティングはとても「面倒くさい」のです。

弊社はこの面倒くさいことも！あえておこないます。
お客様が何を悩んでいて、どうすれば本当に喜んで頂けるのか？
お客様自信がわかっていないこともあります。（実際にはこの方が多いのです）
それを的確に把握し、分析し、戦略を組み立てます。
又場合により、アドバイスをするだけでなく実際に解決まで一緒に取り組みます。
だからこそ課題が解決し、売上が上がった時の喜びはとても大きいのものなりますね！

次回は何を書きましょう？（笑）
それでは又。