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ビジネス交流会はアジアでもホット

今回は、当社が2年前から行ってきたアジアビジネス交流会について書きたいと思う。

リーマンショクをきっかけに世界大不況に突入した一昨年の暮れから、アジアビジネス交流会を開催し始めた。

第1回目は、東京で開催。

なんでこんな時期にという外部の声もあったが、無事、1回目を開催できた。

この交流会の主旨は、アジアでのビジネスを目指す中小企業の経営者の皆様に、急成長するアジアの実情やビジネスチャンスを伝えるための情報提供の場づくりと、経営者同士の出会いの場を提供することだ。

正直、開催当初は沈みきった日本経済を象徴するかのように、アジアに目を向けて活動しようと気力みなぎる経営者は少なかった。

どちらかというと大半が疑心暗鬼。

日本のことが一大事なときに、アジアのことまで考えられないという声が多かった。

ところが、今はどうだろう。たった2年で大きく空気は変わった。

猫も杓子もアジアでビジネス・・・といった風潮だ。

ブームに乗りやすい日本人といえばそれまだでが、雨後の竹の子のように、アジアビジネスにチャレンジする企業が増えてきた。

あるいは、口にするレベルであれば、皆全員という感じすら受ける。

ビジネス情報を伝えるメディアもアジア一色だ。

これはさすがに騒ぎすぎだ・・・と正直思っている。

日本でダメだから、即、アジアでというのは余りにも短絡的だ。

日本での経営は、昔に比べたら少リスク、少リターンの時代だ。

一方、アジアでのビジネスは、可能性がある反面ハイリスク、ハイリータンだ。

異国の地でビジネスをするからには、それ相応の覚悟と準備が必要だ。

それと、忘れてはならないのはアジアに出た瞬間、他の国のライバルがわんさか登場するのである。
つまり、アジアを狙っているのは日本だけではないということだ。

当たり前の話なのだが、どうも日本の中で盛りあがっている様を見ると、この当たり前の視点が欠落しているように思う。

当社のアジアビジネス交流会も今月のベトナムのホーチミンで16回目になった。

今年は、何かと話題の中国・上海でも開催した。

来年は、シンガポールなどでも開催する予定。

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この交流会は、正直、参加者全員の満足を達成できるとかと言えば、それは難しい。
縁を大切にし、ささいなきっかけでも、何かにつなげていくような馬力がある人でないと、あまり実りはないと思う。

つまり、交流会に出て、すぐに受注が決まるわけではない。

もちろん、そういうことも実現することもあるが、それよりも、同じベクトルを持っている人が一堂に会して、刺激を受けて、そこでたまたま出会った人とビジネスを構築していく。

こういうダイナミズムの場を提供するのが狙いなのである。
そういう意味では、当社のこの交流会は元気でチャレンジ精神の旺盛な方が多く集まっていただいている。

自然と場が闊達化し、お互いに刺激を受ける。

そして、斬新な発想や大胆な行動に繋がる。

私自身も、過去、いくつかの経営者の集まりに出ていたことがある。

私は、タイプ的にビジネスであってもたまたまのご縁を楽しむ方なので、やたらめったら名刺交換などしない。

たまたま、背中があたった。

たまたま、端っこで一緒になった。

この程度のきっかけで知り合った社長の方々と今も良い関係が続いている。

それが実に楽しい。

特に日本以外のアジアではこういう感覚が重要だ。

アジアでビジネスをするということは、本当に未知数なことが多い。

理屈やデータだけで事を進めることはできない。

サラリーマンならいざ知らず、経営者には直感が大切だ。

だからこそ、“袖すり合う縁”を活かせるエネルギーと意志を持った経営者が集まって欲しいのである。

今月18日に開催したホーチミンにおけるアジアビジネス交流会はベトナムでは4回目だ。

当社も異国の地での試行錯誤もあるが、ベトナム人経営者もまだまだぎこちない。

本物のベトナム人経営者とも何人か親しくさせていただいているが、こういう方々は、本当に日本人以上にわずかな縁も大切にする。

ただ、一方では大半がショートカットでの成果を期待している。

ベトナム全体の課題でもあるが、先の実りより目先なのだ。

おのずと、交流会に参加しても受身になる。

――名簿が欲しい

――自分のビジネスに繋がるような相手だけと会いたい

――具体的な成果が出る人とつないでほしい

営業担当者ならそういう場が欲しい気持ちは、日本でも同じでわからないでもない。

しかし経営者ならば、それでは中途半端だ。

交流会でポツンと食事だけしている人と、積極的に明るく元気に誰とでも会話する人。

大きく二手に分かれる。

日本人でもベトナム人でも、どちらが時代を切り拓いていける経営者かは誰でもわかるだろう。

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今後もアジアビジネス交流会は、必要がある限り継続していくつもりである。

それと同時に、当社は、業種別、テーマ別の個別のセミナー、交流会も開催していることを最後に付け加えておきたい。

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