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ベトナムの建設産業は超有望産業

先週の土曜日、ある建設関係の企業設立10周年パーティに出席した。
創業社長に招かれて、社員数人で参加したのだが、
場所は、ホーチミン市の中心部から車で約30分の場所。
この場所は、この企業が企画開発を計画しているレジデンスタウン。
ホーチミン市から一直線に走る巨大な幹線道路脇の土地だが、
周囲はまだ、見渡す限り、田舎の風景。
将来の都市開発に向けて、まずは約50キロの幹線道路を作ったというような場所だ。
車で走ること30分。
最初は「こんな遠い場所に誰が住むのか」と思ったがそれはベトナム感覚。
よくよく考えてみれば、日本の感覚で車でたった30分。
将来電車でも走るようになったら、素晴らしい一等地なんだと改めて納得した。

今の日本に慣れ親しんでいると、
ベトナムなどの国の急速に変わりゆく姿には違和感を覚え、
正しい判断を狂わすこともある。
やはり、生活実感を持たないとビジネスチャンスを見損なう。
ベトナムは、タイやインドネシアなどのアジア主要国に比べたら、
インフラ整備が相当遅れている。
昨年までは「ベトナムの成長の足かせになるのでは?本当に大丈夫か」
と心配が先行していたが、どうやらそれも杞憂に終わりそうだ。

パーティーは野外の仮設の場所で行われた。
出席者は、数百人以上。
会社の活動を説明するプロモーション映像では、
次から次へと開発が進むマンションやオフィスビル、工業団地などが映し出されていた。
たった10年で新興の建設会社が猛スピードで成長する様が、目に飛び込んだ。
ベトナムの潜在的な成長力をひしひしと肌で感じた。

社長の挨拶に始まり、経営陣の紹介、様々な表彰と続き、
余興には、ベトナムでも有名な歌手などのショー。
今までもIT企業などの設立記念パーティーに出席したことはあったが、
建設業は、桁違いの迫力である。

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この社長とは、営業機会で知り合った。
日本の技術や品質を高く評価していて、ビジネスで是非連携したいと。
また、このグループ企業は大学運営にも関っていて、
そこに日本の教育カリキュラムを導入したいと。

日本にも何度も訪れている親日の方である。
大成功の秘訣は?と尋ねたところ、
ベトナムの南に流れる大きな川に日本のODAで架かった橋があり、
この周辺での工業団地の開発が大きな躍進のきっかけになった、と。

単なる偶然ではなく、先見の明というか決断力というか。
チャンスが山のようにあるとはいえ、やはり成功の秘訣は、
情報力と決断力だと再認識させられる。

先週、もう一社、建設産業の躍進を感じる社長に会った。
3年前にお会いしたことがある方だが、その時の印象は、堅実で現場からの叩き上げ。
お年は、私より数歳上。
たった3年で会社は別会社かと思うぐらい変貌していた。
日本で言う都市開発を手がける企業グループに変身していたのである。
英語で、タウンシップマネジメントを専業にしていると。
ベトナムは膨大なる平地があるから、開発にはぴったりだと。 
開発する場所がなくなったシンガポール、マレーシアなどの有力企業と
資本提携しながら、事業を進めているそうだ。

ハノイもホーチミンもダナンも皆、都市の開発ラッシュだ。
リーマンショックが嘘のように建設用のクレーンがひしめき合っている。

かつて日本も高度成長期の過程で、建設産業が大躍進を遂げた。
ピーク時は、約50万社以上の企業が活動していた。
国の発展には、道路やトンネル、橋、鉄道などのインフラ建設が必須だ。
それと合わせて、高層ビルやマンション群、ショッピングセンターなどが立ち並ぶようになる。
今まさに、ベトナムは、それが始まったところだ。
日々、町並みが変貌している。
同時に、急成長する建設産業の企業がうごめくように活躍しているのだろう。

製造業だけでなく、建設産業でも日本が貢献できる部分がたくさんあるのは、疑う余地がない。  

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