ベトナムは日本
に比べて若い人が多い。
経済的視点で見れば、人口ボーナス期であり、
経済成長期として、国内外が盛り上がるのはもっともな事である。
少しデータを見てみよう。
2018年の平均年齢は
日本46.7歳、ベトナム
31歳。
確かに若い。
2018年の日本の平均寿命は、
全体84.2歳。
男性81.1歳、女性87.1歳。
同年、ベトナムの平均寿命は、
全体76.3歳。
男性71.7歳、女性80.9歳。
なるほど、やっぱり日本人は長生きだ。
ちなみに、今のベトナムの男性平均寿命と
1975年の日本が、ほぼ同じである。
その時の日本は、高度経済成長期の真っ只中である。
ただ、経営者同士の付き合いでは、そういう彼らとの年のギャップは感じない。
もちろん、付き合いに経営の経験年数は関係ない。
私は、この20年間ずっとベトナムでビジネスしてきた。36歳からである。
その頃は、ベトナムには、民間の社長はほとんどいなかった。大抵国営企業だった。
ちなみに、20年前は、ベトナムの戦後30年ぐらいだ。
あれから月日は流れ、民間の社長は一気に増えた。
しかし、周囲を見渡すと、私の年齢以上の社長は
あまり出会わない。同じぐらいかほとんどが年下である。
日本での社長との付き合いとは全く違う。
こういうデータもある。
日本人も日本の事を意外としらない。
実は2019時点で、帝国データバンクによると、
日本の社長の平均年齢は 59.7歳である。
私の年齢の56歳といえば、事業承継も気にし始める年でもあるが、
日本では、まだまだ、バリバリ現役である。
ちなみに、私の年齢56歳を逆波平理論に当てはめると、
今のベトナムでは、私は48歳か49歳ぐらいである。
今のベトナムは1975年の日本
と仮定して、その当時の社長の平均年齢を調べてみた。
社長は男性が多いので妥当だろう。
日本は
2019年59.7歳。
1990年54.0歳。
約30年で5.7歳上がっている。
それ以前はデータがなかったので、
勝手に推論すると、1975年の平均年齢は、だいたい51歳ちょっとであろう。
ベトナムの社長の平均年齢が51歳と仮定すると、
今私が現場で実感している感覚とは一致している。年下の社長が多い事も納得である。
いつか、統計データを収集してみようと思う。
整理すると、
私は社長として、日本では60歳手前、ベトナムでは50歳手前である。
こんな感覚を持たないと、ベトナムでは、自分が引退間際の社長と錯覚が起こってしまう。
男性平均寿命10年のギャップから来る錯覚である。
近藤昇のエマージンググローバルエリアを奔る
2019年8月23日(金)『56歳の私はベトナムでは何歳?』