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結果ではなく、プロセスに自信をもつ

今、誰もが注目するゴルフの石川遼選手が新春の特番に出演していた。

番組は昨年の最年少賞金王を獲得した石川選手のドキュメンタリーだ。
その中で、ある言葉が強烈に脳裏に焼きついた。
現在の日本プロゴルフ界の第一人者片山選手、石川選手の
好敵手である池田選手との対談形式で、
それぞれのプロ感、プロ意識について、語り合う場面での事だ。彼は臆する感じもなく、堂々と語っていた。

(TVなので、編集もできるだろが、少なくとも
普段の彼の言動からして本物の言葉と感じとれた)

記憶を頼りに大まかに再現すると次のような言葉である。

「夢はかなうとか、かなわないとかそれ自体が大きな問題ではなく、
それよりももっと大事なことがある。
それは、夢を達成するためのプロセスです」

18歳とはとても思えない彼の言葉に私は驚きと尊敬の念を覚えた。

正直、私が18歳とき、そんなことを欠片さえも意識しなかったし、
30歳過ぎで仕事や人生をようやく考え出したような私にとって、
それこそ電流が走るほど脳裏に焼きついた。

メディアの受け売りではあるが、お父さんもすばらしい人だと思う。
石川選手は小さいときから練習の虫だったらしい。

親が練習しなさいと言ったことは一回も無いという。
ここだけ切り出すと、最初から選ばれた人のように思うが、
やはり、今の石川選手があるのは、日々の鍛錬の賜物だろう。

ゴルフは、他のどんなスポーツより、メンタル要素のウエイトが高い。
経営者が人一倍ゴルフ好きになる理由もそこにある。

私はプロレベルのゴルフスキルをとやかく言えるような立場ではないが、
少なくとも、石川選手のメンタル力には恐れいる。

肉体年齢は幾ら鍛えても、実年齢と大きな乖離はない。

しかし、メンタル力というのは、ヘタしたら20、30年の差でも
埋まってしまうのかと思えた一言であった。

そう考えれば、石川選手は既にメンタル面だけ見れば40代位とも
思えるのである。
私なりに、彼の一言を仕事の現場で考えてみたい。

私も少なからず、部下を持ち、時には他社の社員も教える立場でもある。

その視点から考えてみると、仕事のプロセスを重視できない
ビジネスパーソンは実に多い。

結果だけで、一喜一憂している人のなんと多い事か!

これは、年を重ねるごとに思う。

もったいない。

結果は大切だろう。

しかし、もっと大切なことは、その結果を出すために、過程をどう考え、
どういう仕事したか、ということである。

だからこそ、
「日々のたゆまない努力が必ず先で活きてくる」
と、
口を酸っぱくして何回でも言っている。

最近の若い人は、駆け出しの頃は特に自信を持ちたいがために、
何か自分の仕事の結果を欲しがるものだ。

だが、考えてみて欲しい。

一年やそこらで、そんな簡単に会社に貢献して、結果を出し、
しかもやりがいを感じることなどめったにない。

例外もある前提でいうと、20代は、まだまだ、修行の時期だ。

若いうちこそ、プロセスの実行に集中し、そのことに自信を持つべきだ。

そして、そういう仕事の方法を覚える時期なのだ。

あまりに有名であるが、30歳定年説まである某社などは、
確かに優秀な人が多いと思う。

しかし、それはあくまでも、この会社のビジネスの仕組み、環境が
凄いのであって、本当に個人で他流試合をできる人が
どれだけいるかというと心許ない。

あまり世間の情報や風評に惑わされすぎて、早熟を求めすぎると
ロクな事はない。

よく、こういう話をするときは、ウサギとカメの話を引用する人も多い。

私もよく引き合いに出す。

世の中よくできたもので、少しでも長いこと働いていると
たまに例外はあっても、
結局は、カメが結果を出すように
大抵の世界はできていると思う。

これは、経営の世界でも似たようなものだ。

石川選手の言葉には、勇気をもらえた。

私も、もっともっと真剣にプロセスの大切さをしつこく伝えたいと思う。

日々、努力をしていれば、結果は後から付いてくる。

仮に求めた結果通りにならなくても、必ず得るものがあるのは間違いない。

まさしく、「人事を尽くして天命を待つ」なのである。

 

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