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上海ビジネスチャンスはこれからが本番

昨年の年末以来、半年ぶりに上海を訪れた。

今回は、中国でのアジアビジネス支援を展開する計画に従い、

上海拠点の開設を視野にいれての訪問である。

創業時から当社は、中国展開の最有力候補として上海に注目し、

いくつかの活動を行ってきたため、

すでに人的ネットワークなど数多く持っていたが、

今回は特に大切な事業パートナーとホットな
会議や視察の場を持つことが目的であった。



関西空港から空路でわずか2時間。

国際空港におりたち、いつものようにタクシーで市内へ向かった。 

市内直通のハイウェイを走るだけで、
この国のエネルギーを感じ取ることができる。

タイやベトナムもそうだが、ハイウェイの両サイド中心に

大きな商用広告の看板が数多く設置されている。

そんな中、明らかに以前より車の広告が増えた事に気付かされる。

今や、車の販売台数が米国を抜いて世界一。

世界消費を牽引する力を見せつけられているような気がする。

一時間ぐらい走ると、上海の中心街に入る。

この世界不況の中でも、一番元気といわれる

中国の中心地だけあって、こみ上げてくるような活力と

躍動感がズシと伝わってくる。

同時に、雑然とした喧騒もこの国の特徴だ。

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周知のことだが、来年には、上海万博が開催される。

その準備が街中のいたる所で行われており、

成長真っ只中の中国を物語っている。

急ピッチで進むハイウェイの建設工事、

新築マンションの建設ラッシュ、ホテル機能の改善、

地下鉄の驚くべき進化などなど。

よくいわれるが、ハコモノだけで言えば、すでに東京を越えている。

また、万博の巨大な開催場所では、

新しく建設されたパビリオンが目立った。

どれも、凄まじい勢いで成長を続ける上海の熱さを

感じさせるものであった。


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万博といえば、私の世代はやはり大阪万博が

脳裏に焼き付いている。

小学校低学年の時に、徳島から大阪の万国博覧会に

家族で出かけたことが記憶に残っている。

その時に感じた活気が、おぼろげながらでも

蘇ったような気になった。

大爆発前のマグマのようにエネルギーが溜まった状態とは、

まさにこういうことなのだろう。


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ところで、中国に来るといつも感じることだが、

タクシーの運転席が恐ろしく頑丈にガードされている。

これを見るたびに、上海は、どんな危険な場所なんだと思ってしまう。

少なくとも、私が知るアジア諸国の中では、
一番の厳戒態勢と言える。

一方で、サービス向上にも躍起だ。

タクシー乗車でトラブルがあったときの解決窓口のような

案内があったり、小型ディスプレイで今風のCMを流していたりと、

タクシー一つ見ても、どうもアンバランスな感じがする。

これもこの国ならではなのかもしれない。


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上海ではすでに10万人近くの日本人が活動している。

また、上海とその周辺にも数多くの日系企業が存在し、

日本は友好的な関係にあるといわれている。

そんな中、上海の事を知る人の中には、

上海にはもうビジネスチャンスはあまり残っていないと

考える人も意外と多い。

だが、私は決してそうは思わない。


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どういうマーケットを狙って、

どういうレベルのビジネスで勝負するかにもよるが、

上海ビジネスは、今からでも無限の可能性があると確信している。

その根拠の一つは、世界でも有数のビジネスの街”東京”を例に挙げてもよくわかる。

当社は、10年ほど前に東京に進出したが、

競争は厳しいとはいえ、ビジネスチャンスは

まだ残されていると感じている。

ならば上海に、チャンスが残っていないはずはない。

理由はいたってシンプルだ。

ますます発展するであろう中国の中心として、

限りないビジネスチャンスを内包しているのだ。

また、中国でのビジネスは難しいと力説する人も多く、

実際に失敗話、撤退話は枚挙に暇がない。

もっともな話ではある。

だが、それは、中国に限らずアジアの新興国で

ビジネスを行う人にとっては、同じようなことだろう。

どの国のビジネスも日本国内でするよりは難しいのだ。

一部、シンガポールなどは、外資がビジネスを

始める際のハードルは低いと言われるが、

それでも、外国人相手であれば、そんなに容易ではない。


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アジアの様々な国とビジネスをする時代はとっくに始まっている。

当社は、これからも私たちの強みや特徴を生かして、

アジアにある数多くのビジネスチャンスを日本の中小企業の方々に、

随時発信していこうと決意を新たにした次第である。

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